子供がお風呂に入りたがらないのはなぜ?

「お風呂の時間だよ!」と声をかけても、こどもからは「やだ!」「まだ遊びたい!」という元気な返事。
毎日のお風呂タイムが、親子のバトルになりがちで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
大人でもお風呂入りたくないと感じてしまうことがあるように、子供がお風呂を嫌がるのには様々な理由が考えられます。
子供のお風呂問題に直面している保護者の方のために、この記事では、子供がお風呂に入りたがらない主な理由を深掘りし、それぞれの理由に合わせた具体的な対策をご紹介します。
さらに、お子さんの生活リズムに合わせた理想的な入浴時間についても考察します。
この記事を読み終える頃には、きっとお子さんとのお風呂タイムが、もっと笑顔あふれる時間になるヒントが見つかるはずです。
子供がお風呂に入りたがらない理由

子供がお風呂を嫌がるのには、様々な理由が考えられます。
単に遊びに夢中になっているだけでなく、感覚的な要因や心理的な要因が複雑に絡み合っていることも少なくありません。
ここでは、代表的な理由をいくつかご紹介します。
遊びの中断が嫌
多くの場合、子供がお風呂を嫌がる最も単純な理由は、今している遊びを中断されたくないからです。
ブロックで大作を作っている途中、おままごとで物語が佳境に入っている時、または好きな動画を見ている最中など、子供は目の前の遊びに夢中になると、時間の概念を忘れて没頭します。
楽しい時間を強制的に中断されることは、大人・子供関係なく誰でもストレスに感じますよね。
子供にとっては、それがより顕著に表れるのです。
お風呂自体への不快感
お風呂の環境そのものが、子供にとって不快な要素となっている場合もあります。
具体的な例を2つ紹介します。
①水温
熱すぎるお湯、またはぬるすぎるお湯は、子供にとって不快に感じます。
特に小さなお子さんの皮膚はデリケートなので、大人には適温でも子供には熱すぎる場合があります。
常に子どもにとって快適な温度(一般的には38℃~40℃程度)に設定されているか確認しましょう。
②シャンプーやボディーソープの泡や香りが苦手
シャンプーやボディソープの泡が目に入るのが怖い、または特定の香りが苦手という子供もいます。
目にしみにくい低刺激性のシャンプーや、無香料または微香性の製品を試したりするのも一つの方法です。
漠然とした不安や恐怖心
広いお風呂場で一人になるのが怖い、排水溝に吸い込まれるような気がする、お風呂に何かいるような気がする、といった漠然とした不安や恐怖心を抱く子供もいます。
特に、幼い子供ほど想像力が豊かであるため、大人には理解しがたい怖さを感じていることがあります。
【対策のヒント】
- 一緒にいる安心感: 子どもが不安を感じているようなら、常に一緒にいて安心感を与えましょう。
- 明るく楽しい雰囲気: お風呂用のおもちゃで遊ぶなど、お風呂の時間を楽しいものと印象づけることが大切。
- お風呂に関する絵本: お風呂が楽しくなるような絵本を読み聞かせるのも効果的です。
子供がお風呂を嫌がるときの対策

子供がお風呂を嫌がる理由が分かったら、次は具体的な対策を実践してみましょう。
ここでは、今日からでも試せる効果的な方法をいくつかご紹介します。
お子様の年齢にもよりますが、適切な声掛けでママ・パパでコントロールすることができます。
お風呂を楽しい場所に変える
子供にとってお風呂が「退屈な時間」「嫌な時間」ではなく、「楽しい時間」に変われば、自ら進んで入るようになります。
- お風呂用のおもちゃやアイテム用意する
水鉄砲、船、ひらがなパズルなど、お風呂でしか遊べない特別なおもちゃを用意しましょう。
これらのおもちゃは、お風呂に入る動機付けになります。
もこもこの泡で楽しいバスタイムを!小さなお子様にもすすめの泡風呂です。

お風呂専用のお気に入りのおもちゃがあると楽しいバスタイムに!

また、シャンプーハットなどお風呂で使えるお気に入りのアイテムを見つけるのもオススメです!

- 親も一緒に楽しむ姿勢を見せる
親が「お風呂って気持ちいいな」「楽しいね」と積極的に声に出して楽しむ姿勢を見せることで、子供も自然とお風呂に良いイメージを持つようになります。
- 自分でやらせる
できることから子供自身に洗ってもらうことで、主体性が芽生え、嫌がらずにお風呂に入れるようになることがあります。
「頭をシャンプーできるかな?」「腕をゴシゴシしてみようか」など、子供が自分でできそうな簡単なことから任せてみるのも良いかもしれませんね。
ルーティンを作る・事前準備をしっかりする
毎日同じ時間に、同じ流れでお風呂に入るルーティンを作ることで、子供は「そろそろお風呂の時間だな」と心の準備ができるようになります。
- お風呂の時間を決める
食事の後、寝る前など、生活リズムに合わせてお風呂の時間を決め、なるべく毎日同じ時間に入れるようにしましょう。
- 声かけの工夫
「あと10分でブロックを片付けたらお風呂だよ」「絵本を読み終わったらお風呂にしようね」など、終わりを意識させる声かけをすることで、スムーズに移行できます。
我が家ではAlexaにお風呂の時間をアナウンスしてもらっています。
- お風呂までの準備を手伝わせる
タオルを準備する、パジャマを選ぶなど、お風呂に入るための準備を子ども自身に手伝ってもらうことで、お風呂への意識を高めることができます。
子供の「できた!」を認める・褒める
子供は自分の行動が認められたり褒められたりすることで、自信を持ち次も頑張ろうという気持ちになります。
- 小さなことでも褒める
「シャンプーできたね!」「顔に水がかかっても頑張ったね!」「一人で頭をゴシゴシできたね!」など、小さなことでも具体的に褒めてあげましょう。
- ご褒美を用意する
「シールやスタンプをご褒美にする」や「お風呂上がりに好きな絵本を読む」など、子供のモチベーションが上がるようなご褒美を用意するのも良いでしょう。
ただし、お菓子など物質的なものに頼りすぎると、「それがなければ入らない」ということになりかねないので注意が必要です。
子供がお風呂に入る時間は何時がいい?

子供がお風呂に入る時間は、それぞれの家庭の生活スタイルやお子さんの年齢によって異なりますが、いくつか考慮すべきポイントがあります。
就寝時間の1~2時間前が理想
一般的に、就寝時間の1~2時間前にお風呂に入るのが理想的とされています。
これは、入浴によって一時的に上がった体温が、徐々に下がるタイミングで眠気が促されるためです。
体温が下がる時に人は眠くなるという体の仕組みを利用することで、スムーズな入眠を促すことができます。
例えば、お子さんが21時に就寝する習慣があるなら、19時~20時の間に入浴を済ませるのが良いでしょう。
お風呂から上がってすぐに寝るのではなく、少しクールダウンする時間を設けることで、心地よい眠りに入りやすくなります。
食事との兼ね合い
食後すぐの入浴は、消化活動を妨げる可能性があるため、避けた方が良いとされています。
食後30分~1時間程度は空けてから入浴するように心がけましょう。
ただし、子供は大人よりも胃腸の活動が活発なため、多少前後しても問題ない場合が多いです。
お子さんの様子を見て、無理のない範囲で調整してください。
一日の活動量や家族の生活リズムに合わせる
共働きで帰宅が遅くなる家庭では、就寝時間の1~2時間前にお風呂に入れるのが難しい場合もあるでしょう。無理をして睡眠時間を削るよりも、家族全員が無理なく続けられる時間帯を見つけることが一番重要です。
日中にたくさん体を動かして汗をかいた日や、外で泥んこになって遊んだ日などは、早めにお風呂に入れてあげて、体を清潔にしてあげたいものです。
その日の活動量に合わせて、柔軟に入浴時間を調整することも大切です。
最も大切なのは、毎日継続できることです。
お子さんが毎日清潔な状態で眠れるように、それぞれの家庭に合ったベストな時間帯を見つけていきましょう。
この記事のまとめ

- 子供がお風呂に入りたがらない理由は様々あるが、その多くは適切な対応と工夫で解決できる!
- お風呂用のおもちゃやシャンプーハットなどの便利グッズを活用し、お風呂を楽しい場所に変える工夫を行いましょう!
- 声の掛け方もお子さんに合わせて変えてみましょう!
- 入浴時間は、一般的には就寝時間の1~2時間前が理想的と言われている
- 入浴時間は家族の生活リズムに合わせて無理なく継続できる時間を見つけることが大切!
遊びの中断を嫌がる気持ちを理解し、お風呂自体や洗われることへの不快感を取り除き、漠然とした不安や入浴後の不快感を軽減してあげることが大切です。
お風呂は、単に体をきれいにするだけの時間ではありません。
親子のコミュニケーションを深め、一日の疲れを癒す大切な時間です。
お子さんとのバスタイムが、笑顔と安らぎに満ちた素敵な時間になることを願っています。
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